モバイルで遊ぶ日々 (りなざうカスタマイズ日記)

ザウルス(SL-C3200)とW-ZERO3(WS011SH)で遊んでいるブログです

iPod touchで英辞郎

iPod touchの内容が続いてしまいますが、今回はiPod touchで英辞郎を使えるようにしてみました。

有名なのでご存知の方も多いと思いますが、英辞郎はプロの翻訳家・通訳者グループであるEDP(Electronic Dictionary Project)が共同作業で編纂しているデータベース形式の英語辞書です。
アルクのサイトではオンライン版である「英辞郎 on the Web」が無料で利用できますが、CD-ROMにまとめられた書籍や辞書データそのものを書店やEDPなどから購入する事ができます。

今回は、英辞郎のCD-ROM版に収録されている辞書データを変換して、iPod touchで使用できるようにしました。
これによって、インターネットに接続していない状態でも英辞郎を利用できるようになります。

なお、CD-ROM版の英辞郎は、現在では第3版が出版されています。
第2版と第3版ではCD-ROMに収録されているデータ形式が異なるので、手順が少し変わるのですが、ここでは第2版のCD-ROMを使用した手順を記載します。


1. 辞書ファイルの変換
まずはCD-ROM版の英辞郎に収録されている辞書ファイルをEBStudioというソフトを使用して、EPWING形式に変換します。
EBStudioはシェアウェアですが、試用期間中の機能が制限された状態でも変換することができます。

EBStudioを公式サイトからダウンロードしてインストールします。
インストールしたらEBStudioを起動して、「ファイル」から「開く」を選択し、英辞郎用の定義ファイルである「eijiro-cdr.ebs」を開きます。
定義ファイルの指定

基準ディレクトリを変更して、英辞郎の辞書ファイルがあるディレクトリを指定してください。
第2版のCD-ROMでは、EIJIROフォルダにある以下のファイルです。
 ・EIJIRO81.TXT
 ・REIJI81.TXT
 ・RYAKU81.TXT
 ・WAEIJI81.TXT
また、それぞれの辞書での入力ファイル名が適切か確認してください。
(私が使用した限りでは、入力ファイル名の変更は必要ありませんでした。)
後は出力先を指定すれば、設定は完了です。
各項目の入力

「!」マークをクリックすると変換が始まります。
正常に終了すると、実行記録欄に「処理を完了しました。」というメッセージが出力され、出力先として指定したディレクトリに「eijiro」というフォルダが作成されているはずです。
変換処理の完了

なお、第3版のCD-ROMを使用する場合は、基準ディレクトリで指定してるテキスト形式の辞書ファイルがありません。
EBStudioでの変換の前に、PDIC形式の辞書ファイルをテキスト形式に変換する必要があります。


2. iDicのインストール
次は、iDicを導入します。
iDicはiPod touchで稼動するEPWING形式の辞書ファイルを扱うことができる辞書ソフトです。

こちらサイトからiDicのzipファイルをダウンロードして解凍します。
解凍したファイルをWinSCPなどを使用してフォルダごとiPod touchの/Applicationsに転送します。

転送したら/Applications/iDic.app/iDicに実行権限を付与します。
WinSCPの画面にてiDicを選択し、右クリックから「プロパティ」を選択します。
表示されたウィンドウで、パーミッションの項目にある「所有者」と「グループ」と「他人」の全てにおいてXにチェックを付けて、OKをクリックすれば付与されます。
実行権限の付与

もしくはPuTTYなどでSSH経由でログインし、以下のコマンドを実行しても同じです。
chmod a+x /Applications/iDic.app/iDic


3. 辞書ファイルの転送
iDicのインストールが完了したら、辞書ファイルをiPod touchに転送します。
/private/var/mobile/MediaにDicという名前でフォルダを作成し、手順1で作成した「eijiro」フォルダを丸ごと転送します。
(iDic が辞書ファイルを参照するディレクトリの初期値は/var/root/Media/Dicですが、iPod touchのファームウェア1.1.3からディレクトリ構造が変わったので/private/var/mobile/Media/Dicに転送しています。)

ファイルサイズが大きいのでWinSCPで転送する場合は結構時間がかかります。
SCPではなく、Touch Explorerなどのツールを使用してUSB経由で転送する方がいいかもしれません。


4. iDicの起動
これまでの手順でiDicのインストールと辞書ファイルの転送が済んだので、一度、iPod touchを再起動します。
再起動するとSpringboardがリフレッシュされるので、iDicのアイコンが表示されるようになります。
iDicアイコン

iDicアイコンをタップして起動します。
iDic起動

画面右上にあるSetupをタップして設定画面を開き、Pathの設定を/private/var/mobile/Media/Dicに変更します。
フォントサイズなど、その他の設定はお好みで設定してください。
設定画面

Doneをタップすると設定が反映され、元の画面に戻ります。
虫眼鏡マークのあるテキスト・ボックスに単語を入力してSearchボタンをタップすると検索が始まります。
検索結果が表示されれば成功です。
検索結果

ウィキペディアや英辞郎 on the Webのように、オンラインで利用できる辞書サービスは多くありますが、iPod touchはネットワークへの接続手段がWifiしかないので、この手のサービスを利用するには場所が限定されてしまいます。
アドエスでも同じですが、iPod touchなどのように日々持ち歩いている物に辞書が入っていると、ちょっとした時に便利だったりします。

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